よく、「ボーナス月の返済額はしないで、月々の返済だけで住宅ローンを組みたいのですが。」というご相談があります。

 その理由は、昨今の景気状況から、企業業績によって支給額が変動するボーナスを充てにして住宅ローンを組むことを懸念してのことです。
 実際、ボーナスが無くなり、ボーナス分の返済額を貯めているうちに、5ヵ月延滞してしまった方もおられました。
 もちろん、毎月の返済だけで返済できれば、それに越したことはありません。
 しかしそのようにすると、現実的には毎月の負担がとても大きくなる場合や、希望の借入金額に満たない場合があります。
 ではもし、ボーナス月返済を組み入れるとしたら、借入金全体のうち、どれくらいの割合にしたらよいのでしょうか?

 借入金額2500万円、借入期間35年、金利2.0%で、ボーナス返済額の割合を0%・10%・20%・30%・40%で試算してみました。(図1.)

 結論は、総支払額などは余り差が無いので、資金繰りのしやすい方を選択するということです。
 まず総支払利息額は、ボーナス月返済なしの場合約974万円。
ボーナス月返済額の割合が一番多い40%では約970万円とあまり差はありません。
 図1.にそれぞれの月々とボーナス月の返済額の割合(月々+ボーナス月増額分)をグラフにしていますが、年間の支払額はいずれも約99万4千円です。
 要は、毎月の返済でできるだけ賄えるようにしつつも、不足分をボーナス返済にするということです。
 そのボーナスが不安定な場合は、家計を見直して貯蓄などで備えることが必要でしょう。
 また住宅ローンを組むタイミングによって、初回にボーナス返済がある場合と、最初のボーナス返済が5回目になる場合がありますが、それによる損得はあるのでしょうか?

 図1.の例で、ボーナス返済30%(750万円)で試算しますと、初回ボーナスの場合の総支払利息額971万円。5回目の場合は、977万円と、35年返済からみるとそんなに差はありません。
 現実的には、毎月の返済額は現在の家賃分と同額もしくは少し多めにし、不足分をボーナス分返済にすることで家計のやり繰りもし易くなるでしょう。図1

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